ホンダ PCX125は、原付二種(125ccクラス)スクーター市場において、まさにベンチマークと言える存在です。洗練されたデザイン、優れた燃費性能、そしてホンダ独自の先進技術により、通勤・通学から休日のツーリングまで、幅広いシーンで絶大な支持を得ています。
この記事は、PCX125の最新モデル(JK05)を中心に、その魅力的なスペック、気になる新車価格と中古相場、そして125ccクラスだからこそ知っておきたい免許区分まで、購入前に知っておくべき情報を網羅的に解説します。PCX125の全体像を正確に把握し、後悔のない賢い選択をしましょう。
ホンダ PCX125とは?人気の理由と最新モデル(JK05)の進化
ホンダ PCX125が多くのユーザーに選ばれ続ける最大の理由は、単なる移動手段に留まらない、所有する喜びと高い実用性を兼ね備えている点にあります。特に最新のJK05型は、環境性能と走行性能を高次元で両立させたホンダの技術の結晶です。
歴代モデルから見るPCXの系譜
ホンダ PCX125 歴代モデルは、常に原付二種スクーターのトレンドを牽引してきました。そのモデル チェンジの歴史は、進化の過程を物語っています。
- 初代(JF28型:2010年~):
- 低燃費エンジン「eSP」を初搭載。アイドリングストップ機能や、流線形の斬新なデザインで登場し、一躍ベストセラーに。当時のスクーターの常識を覆しました。
- 2代目(JF56型:2014年~):
- LEDヘッドライトを採用するなど、装備をさらに進化。デザインもブラッシュアップされ、洗練度が増しました。
- 3代目(JF81型:2018年~):
- リアボックス装着を考慮したリア周りの設計変更、容量アップしたシート下収納、フル液晶メーターの採用など、実用性が大幅に向上しました。
- 4代目(2BJ-JK05型:2021年~):
- 現行のホンダ pcx125 jk05は、エンジンを新設計の「eSP+」に刷新。排気量も124ccから124.8ccに微増し、環境性能を維持しながら最高出力を向上。トラクションコントロール(HSTC)を新採用するなど、安全性と快適性が大幅に引き上げられています。
PCX125(JK05)の主要スペックと諸元
最新のホンダ pcx125 jk05のスペックは、日常的な使い勝手を追求した最適解と言えます。ホンダ pcx125 諸 元を確認し、その性能があなたの用途にどう影響するかを見ていきましょう。
| 項目 | PCX125(2BJ-JK05) | 日常の使い勝手への影響 |
| 排気量 | 124cc / 124.8cc (eSP+) | 原付二種クラスで維持費が安く、法定速度は60km/h、二段階右折の必要なし。 |
| 最高出力 | 9.2kW(12.5PS)/ 8,750rpm | 先代よりパワーアップ。幹線道路や坂道での追い越し加速にゆとりが生まれました。 |
| 車両重量 | 132kg | 125ccスクーターとして標準的。取り回しがしやすく、停車時の安定感もあります。 |
| 全長 | 1,935mm | ホンダ pcx125 全長は一般的な原付二種スクーターよりもやや長めですが、直進安定性に優れます。 |
| 全幅 | 740mm | スリムな車幅で、都市部の渋滞時や駐輪場での取り回しが非常にしやすいです。 |
| シート高 | 764mm | 日本人の体型に合った設定。足つき性が良く、停車時の安心感に繋がります。 |
| 燃料タンク容量 | 8.1L | ホンダ pcx125 タンク 容量は同クラスでは大容量。後述の燃費の良さと相まって、長い航続距離を誇ります。 |
新しいeSP+エンジンは、4バルブ化されたことで高回転域の伸びが改善され、スムーズで力強い加速を実現しています。また、車体フレームも刷新され、よりしなやかで安定した乗り心地を提供します。
ABSやスマートキーなど主要装備の解説
ホンダ PCX125の魅力は、その豪華な装備にもあります。特に最新モデルでは、安全装備と利便性がさらに強化されました。
- ABS(アンチロック・ブレーキ・システム):
- honda pcx125 absは、フロントブレーキに採用されています。急ブレーキ時や路面状況が悪い場所でのブレーキ操作でタイヤのロックを防ぎ、安全性を高めます。スクーターではリアにABSがないモデルも多いため、この装備は大きな安心材料となります。
- Honda SMART Key System(スマートキー):
- ホンダ pcx125 スマート キーシステムにより、ポケットやバッグにキーを入れておくだけで、メインスイッチノブの操作やシート・フューエルリッドのロック解除が可能です。キーを差し込む煩わしさがなく、盗難抑止効果も高い、PCXの代名詞的な装備です。
- HSTC(Honda Selectable Torque Control):
- 最新のJK05型で初採用された、後輪の滑りを抑制するトラクションコントロールシステムです。雨天時や砂利道などで後輪が空転するのを防ぎ、より安心して走行できます。
- 容量拡大されたラゲッジボックス:
- シート下の容量が30Lから30L超に拡大され、フルフェイスヘルメットとレインウェアなど、さらに多くの荷物を収納できるようになりました。
価格と購入:新車・中古相場、乗り出し価格を徹底調査
購入を検討する上で、やはり最も気になるのが価格です。ホンダ PCX125の新車 価格、実際に支払う乗り出し価格、そして中古市場の動向を詳しく見ていきましょう。
PCX125の新車価格とホンダドリームでの値引き
ホンダ pcx125 新車 価格は、メーカー希望小売価格(消費税10%込)として設定されています。2024年現在の最新モデル(JK05)の価格は、カラーやモデルチェンジのタイミングによって多少変動しますが、概ね以下の水準です。
- PCX125 メーカー希望小売価格: 約363,000円〜374,000円(税込)
pcx125 ホンダ ドリーム 値引きについては、一般的な傾向として、原付二種クラスの車両は利益率が低く、大規模な値引きは期待しにくいのが実情です。
- 値引き相場: ほとんど値引きなし(0円)~最大で10,000円程度。
- 値引き交渉のポイント: 車両本体価格での値引きが難しい場合は、ETCの取り付けやリアボックスなどの純正アクセサリーの取り付け工賃をサービスしてもらう方向で交渉するのが賢明です。
中古市場の価格相場と賢い選び方
ホンダ pcx125 中古市場は非常に活発で、流通台数も多いため、状態の良い車両を見つけやすいのが特徴です。ホンダ pcx125 中古 価格は、モデルチェンジや走行距離、コンディションによって大きく異なります。
| モデル型式 | 発売時期 | 中古相場(目安) | 選び方のポイント |
| JK05 (最新) | 2021年~ | 28万円~35万円 | 走行距離が少なく、保証期間が残っている高年式車が狙い目です。 |
| JF81 (先代) | 2018年~2020年 | 23万円~30万円 | 燃費はJK05に劣るものの、装備も充実しており、コストパフォーマンスに優れます。 |
| JF56 / JF28 | 2010年~2017年 | 15万円~25万円 | 年式が古いため、エンジンや外装のコンディションを重点的にチェックが必要です。 |
ホンダ pcx125 買取 相場も高水準で安定しており、リセールバリューが高いことも、PCX125の隠れた魅力の一つです。
賢い選び方:
- 実車確認: エンジン始動時の異音、アイドリングの安定性を確認しましょう。
- 消耗品: タイヤの溝、ブレーキパッドの残量、バッテリーの健康状態をチェック。これらの交換費用を考慮して中古 価格を評価してください。
- 修復歴: 転倒による外装の大きな傷や、フロントフォークの曲がりがないかを確認しましょう。
乗り出し価格の算出とローンシミュレーション
ホンダ pcx125 乗り出し 価格とは、車両本体価格に加えて、購入に必要な諸費用(税金、保険、登録費用など)を全て含めた、実際に支払う総額のことです。
【乗り出し価格 算出例(JK05新車の場合)】
| 項目 | 費用(概算) | 備考 |
| 車両本体価格 | 370,000円 | メーカー希望小売価格 |
| 法定費用 | ||
| 自賠責保険(5年) | 約15,000円 | 加入年数により変動 |
| 軽自動車税(環境性能割) | 0円 | 原付二種は非課税 |
| 重量税 | 0円 | 125ccは非課税 |
| 代行費用 | ||
| 登録代行費用 | 15,000円~30,000円 | 販売店によって異なる |
| 整備費用(納車整備) | 15,000円~30,000円 | 販売店によって異なる |
| その他 | ||
| 防犯登録 | 500円~2,000円 | 任意 |
| 合計(乗り出し価格) | 約415,500円~447,000円 | 支払う総額の目安 |
ローンシミュレーション: 自己資金とローンの割合を検討する際は、販売店や提携銀行の金利を確認し、月々の返済額が無理のない範囲に収まるかを確認しましょう。ホンダドリーム店では、低金利ローンキャンペーンを実施している場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
PCX125の魅力:燃費、サイズ、走行性能
ホンダ PCX125の最大の魅力は、原付二種クラスならではの「経済性」「取り回しやすさ」、そして「高い走行安定性」の三拍子揃ったバランスの良さにあります。
驚異的な実燃費とタンク容量
PCX125は、経済性において他の追随を許さないレベルにあります。
- ホンダ pcx125 燃費(カタログ値):
- WMTCモード(クラス1):47.5km/L(2BJ-JK05)
- 実燃費の目安:
- 実際のユーザーレビューやインプレッションを総合すると、街乗り中心で40km/L前後、長距離ツーリング中心で45km/Lを超える実燃費を記録することが一般的です。この数値は、ガソリン代高騰の時代において大きなアドバンテージとなります。
航続距離の概算: ホンダ pcx125 タンク 容量は8.1Lと、125ccクラスとしてはトップクラスの大容量です。
- 航続距離: 8.1L(タンク容量)
40km/L(実燃費目安)
約324km
満タン給油で300km以上の走行が可能であり、頻繁な給油の煩わしさから解放されます。通勤・通学はもちろん、長距離のインプレ旅行でも高い利便性を発揮します。
車体サイズと取り回しのしやすさ
ホンダ PCX125 サイズは、都市部の交通状況に最適化されています。
- ホンダ pcx125 全長 (1,935mm) はスクーターとしては標準的ですが、全幅が740mmと比較的スリムに設計されているため、渋滞時のすり抜けや狭い駐輪場での取り回しが容易です。
- 車両重量は132kgであり、原付二種クラスとしてはやや重めですが、その重さが高速走行時の直進安定性に寄与しています。
- シート高(764mm)は、多くの日本人ライダーにとって両足の足つきが良く、停車時や押し歩きの際の安心感が高いと評価されています。
実際に乗ってみたレビュー:最高速度と走行インプレ
ホンダ pcx125 インプレの多くで共通して言われるのは、「スムーズさ」と「安定感」です。
- 加速性能: 最新のeSP+エンジンは、発進から中間加速まで非常にスムーズで力強い特性を持っています。幹線道路の流れに乗るのが容易で、ストレスを感じさせません。
- ホンダ pcx125 最高 速度:
- 一般道での最高 速度は、法定速度の60km/hを大きく超える能力を持っています。公道での走行インプレッションによると、メーター読みで100km/hを超える最高 速度を出すことが可能です。追い越し時やバイパスでの走行に十分な余力があります。
- 乗り心地: 刷新されたフレームと、リアサスペンションの改良により、乗り心地は先代よりも向上。路面の凹凸をいなし、長時間のインプレ走行でも疲れにくい快適性を持っています。
購入前に解決!免許区分とよくある質問
PCX125の購入を検討する上で、125ccという排気量が日本の免許制度でどのように扱われるかを知っておくことは非常に重要です。
PCX125は原付免許で乗れる?免許の区分を再確認
ホンダ pcx125 免許区分は「原付二種」であり、原付免許では運転できません。
| 免許区分 | 運転可能な車両 | PCX125の運転可否 |
| 原付免許 | 50cc以下の二輪車 | 不可 |
| 小型限定普通二輪免許(AT含む) | 125cc以下の二輪車 | 可能 |
| 普通自動二輪免許(AT含む) | 400cc以下の二輪車 | 可能 |
| 大型自動二輪免許(AT含む) | 排気量制限なし | 可能 |
- ホンダ pcx125 原付(50cc)とは扱いが全く異なります。PCX125は、道路交通法上は「小型限定普通二輪車」に分類されます。
- 普通自動車免許をお持ちの方がPCX125を運転するためには、別途「小型限定普通二輪免許」を取得する必要があります(最短2~3日で取得可能)。
- PCX125はAT(オートマチック)車なので、AT限定の小型限定普通二輪免許で問題なく運転できます。
ライバル車との比較:PCX125 vs ヤマハ NMAX 125
PCX125の最大のライバルとなるのは、ヤマハ NMAX 125です。どちらも高い人気を誇る優良モデルですが、設計思想に明確な違いがあります。
| 項目 | PCX125 | ヤマハ NMAX 125 |
| コンセプト | 快適性・豪華装備・航続距離 | スポーティさ・高剛性フレーム・走行性能 |
| エンジン | eSP+(4バルブ) | BLUE CORE(4バルブ、VVA) |
| ABS | フロントのみ(JK05) | 前後輪標準装備 |
| メーター | フル液晶 | フル液晶 |
| 燃料タンク | 8.1L | 7.1L |
| デザイン | 流線形、エレガント | シャープ、スポーティ |
| 評価される点 | スマートキー、燃費の良さ、ゆとりのあるサイズ | 安定した高速走行、前後ABSの安全性、シャープな走り |
honda pcx125 vs yamaha nmax 125の比較において、PCX125が優位となるのは「燃費」「タンク 容量による航続距離」「スマートキーによる利便性」です。一方、NMAXは「前後ABS」による安全性と、可変バルブ機構(VVA)によるパワフルな走行性能を強みとしています。
- PCX125を選ぶ評価基準: 毎日使うからこそ、燃費と快適性、利便性(スマートキー)を最優先する方。
- NMAX 125を選ぶ評価基準: スポーティな走りと、前後ABSによる最高の安全性を優先する方。
結論:PCX125は「安心」と「快適」を提供するベストセラー
ホンダ PCX125は、その登場以来、進化を止めずに原付二種スクーターのスペックと価格の基準を引き上げてきました。最新のJK05型では、新エンジンeSP+、トラクションコントロール、そしてABSの採用により、「高い経済性」と「先進の安全性・快適性」を両立しています。
新車 価格も中古相場も高水準で安定しており、リセールバリューが高いことも含め、購入する上でのリスクが非常に低い優等生と言えます。
あなたがホンダ PCX125の購入を決断するなら、それは間違いなく、通勤・通学、そして日常の移動を最も快適で安心なものにする選択となるでしょう。
本記事の作成に際して参考にした情報源
- ホンダ公式ウェブサイト: Honda PCX125 2024年モデル諸元表
- バイク情報サイト: GooBike PCX125中古車価格相場とインプレッション
- バイクメディア: Webike PCX125 vs NMAX 125徹底比較レビュー

