スタイリッシュなデザインと軽快な走り、そして優れた燃費性能。ホンダ PCX125は、毎日の通勤・通学から週末のツーリングまで、あらゆるシーンで私たちの移動をスマートに、そして楽しくしてくれる最高のパートナーです。そのままでも完成度の高いPCX125ですが、その真価は、オーナー一人ひとりのライフスタイルや好みを反映させる「カスタム」によって、さらに引き出されます。
「マフラーを交換して、サウンドと走りをもっと楽しみたい」
「リアボックスを付けて、積載量をアップさせたい」
「冬でも快適に乗れるように、グリップヒーターを取り付けたい」
この記事では、そんなあなたのための「PCX125カスタム完全ガイド」として、パーツ選びの最も重要な基本である「型式適合」の確認方法から、人気のマフラー、実用性を高めるリアボックスやスクリーン、そして細部にまでこだわるアクセサリーパーツまで、信頼できるブランドのおすすめパーツを徹底的にご紹介します。取り付けに関するヒントも交えながら、あなたのPCX125を「理想の一台」へと導きます。さあ、失敗しないカスタムで、もっと快適で個性的なバイクライフを手に入れましょう。
PCX125のカスタムを始める前に:パーツ選びの基本
本格的なパーツ選びに入る前に、まず押さえておくべき最も重要なポイントが「型式適合」です。これを怠ると、せっかく購入したパーツが取り付けられないという悲しい事態になりかねません。
型式(JK05/JF81/JF56/JF28)ごとのパーツ適合性確認
PCX125は2010年の初代モデル登場以来、数回のモデルチェンジを経ており、それぞれに「型式」が存在します。外見は似ていても、フレーム形状やエンジン、電装系などが微妙に異なっているため、カスタムパーツも型式ごとに専用設計されている場合がほとんどです。
主要なPCX125の型式:
世代 | 販売期間(目安) | 型式 | 通称・特徴 |
4代目 | 2021年〜 | JK05 | eSP+エンジン、トラクションコントロール、スマートキー |
3代目 | 2018年〜2020年 | JF81 | スマートキー採用、フレーム一新 |
2代目 | 2014年〜2017年 | JF56 | 灯火類フルLED化、燃料タンク容量増加 |
初代 | 2010年〜2013年 | JF28 | アイドリングストップ機能搭載 |
自分のPCX125の型式は、車台番号やシート下のラベルで確認できます。パーツを購入する際は、Webikeやナップスなどのオンラインストアの商品ページに記載されている「適合車種」の欄を必ず確認しましょう。「honda pcx125 2bjーjk05カスタムパーツ」や「ホンダ pcx125 jf81」といったように、自分の型式に合ったパーツを選ぶことが、カスタム成功への第一歩です。特に、マフラーやスクリーン、キャリアなど、車体に直接固定するパーツは適合確認が必須です。
カスタムの目的別パーツ分類
パーツを選ぶ際には、「何のためにカスタムするのか」という目的を明確にすると、方向性が定まりやすくなります。
- 走行性能の向上: マフラーやサスペンションなど、走りの質を高めるカスタム。
- 利便性・快適性の向上: リアボックスやスクリーン、グリップヒーターなど、普段使いやツーリングを快適にするカスタム。
- ドレスアップ(見た目): ミラーやカスタムシート、メッキパーツなど、個性を主張し、所有感を満たすカスタム。
もちろん、これらは互いに関連し合っています。例えば、ヨシムラのマフラーは性能向上と同時に、見た目の満足度も非常に高いパーツです。自分の理想とするPCX125の姿を想像しながら、パーツを選んでいきましょう。
走行性能とサウンドを変えるマフラーカスタム

※AI生成イメージ
スクーターカスタムの王道といえば、やはり「マフラー交換」です。ノーマルマフラーの静粛性は大きな美点ですが、よりスポーティーなサウンドと性能を求めるライダーにとって、マフラー交換は魅力的な選択肢です。
人気のマフラーブランド紹介(ヨシムラ、SP忠男など)
数あるホンダ pcx125 マフラーの中でも、特に人気と信頼性が高いのが「ヨシムラ」と「SP忠男」です。
- ヨシムラ (YOSHIMURA):レースで培われた技術力と、細部まで美しい作り込みが魅力のトップブランド。PCX125用としては「機械曲 GP-MAGNUMサイクロン」などがラインナップされています。特に最新型の「honda pcx125 2bj-jk05ヨシムラ」マフラーは、厳しい排ガス・騒音規制をクリアしつつ、発進から高速域まで全域でノーマルを上回る性能を発揮します。サウンドは、歯切れが良く心地よい低音が特徴で、乗っていて楽しくなるような高揚感を与えてくれます。高品質なステンレスやカーボンを使用したサイレンサーは、ドレスアップ効果も絶大です。
- SP忠男 (SP TADAO):「気持ちイー!」をコンセプトに、ライダーの感性に訴えかけるパーツを開発するブランド。PCX用にも「PURE SPORT」シリーズが人気です。SP忠男のマフラーは、特に発進から60km/hあたりまでの常用域でのトルクアップを重視しており、街中でのキビキビとした走りを実現します。信号待ちからのスムーズな発進や、追い越し加速での力強さは、日常のライディングをより快適でストレスのないものに変えてくれるでしょう。
マフラー交換のメリットと注意点
ホンダ pcx125 マフラー交換には、多くのメリットがありますが、同時に注意すべき点もあります。
メリット:
- 性能向上: 全域でのパワー&トルクアップが期待でき、より軽快な走りになります。
- 軽量化: 純正マフラーの多くはスチール製で重いですが、社外品のステンレスやチタン製マフラーに交換することで、大幅な軽量化が可能です。これは運動性能の向上にも繋がります。
- サウンド: スポーティーで心地よいエキゾーストノートは、所有感を満たし、ライディングの楽しさを倍増させます。
- デザイン: スタイリッシュなサイレンサーは、リアビューを精悍な印象に変えます。
注意点:
- 騒音・排ガス規制: 必ず「JMCA認証(政府認証)」プレートが付いた、車検対応マフラーを選びましょう。非認証マフラーは違法改造となり、取り締まりの対象となります。
- メーカー保証: マフラー交換が原因でエンジン等に不具合が生じた場合、メーカー保証の対象外となる可能性があります。
- セッティング: 基本的にJMCA認証マフラーは交換するだけで問題ありませんが、より完璧を期すなら、駆動系(ウェイトローラーなど)のセッティングを見直すと、マフラーの性能を最大限に引き出せます。
利便性を極めるアクセサリーカスタム

※AI生成イメージ
PCX125の魅力は、その高い実用性にもあります。ここでは、その利便性をさらに高めるための定番アクセサリーカスタムをご紹介します。
ツーリングに必須のリアボックスとキャリアの取り付け
PCX125のシート下収納は優秀ですが、ヘルメットを入れると他にはあまり荷物が入りません。雨具や上着、買い物した荷物などをスマートに収納するには「リアボックス」の増設が最も効果的です。
リアボックスを取り付けるには、まず車体側に専用の「リアキャリア」を装着する必要があります。
リアキャリアには様々な車種に取り付け可能な「汎用性」の物やPCX専用の物などがあります。
このキャリアもPCX125の型式ごとに専用設計されているため、適合確認は必須です。
リアボックスの選び方:
- 容量: 日常使いがメインなら20〜30L程度、ツーリングやキャンプも視野に入れるならフルフェイスヘルメットが余裕で入る40L以上の大容量タイプがおすすめです。
- ブランド: GIVI(ジビ)やSHAD(シャッド)は、世界的に人気の高いトップケースブランドで、品質、デザイン、耐久性ともに信頼できます。「pcx125」用のフィッティングパーツも豊富に用意されています。
取り付けは、リアキャリアを説明書通りに車体に取り付け、その上にリアボックスのベースプレートを固定するだけ。基本的な工具があればDIYでも十分可能な作業です。
風防効果を高めるスクリーン
ノーマルのスクリーンもスタイリッシュですが、「ロング スクリーン」に交換することで、走行中の風圧を大幅に軽減できます。
特に高速道路(PCX160の場合)やバイパスを走行する際の疲労軽減効果は絶大です。また、雨や虫の直撃を防ぐ効果もあり、通勤・通学の快適性を大きく向上させます。旭風防やGIVI、デイトナなど、多くのメーカーから様々な形状・長さの「ホンダ pcx125専用スクリーン」が販売されています。デザインと風防効果のバランスを考え、自分の用途に合ったものを選びましょう。
「PCX125のカスタムを始める前に:パーツ選びの基本」の項目で説明したように、製造年別モデルで形式があるので、そこも注意が必要です。
冬場も快適!グリップヒーターとハンドルカバー
冬のライディングで最も辛いのが、指先の冷えです。これを解決する二大巨頭が「グリップヒーター」と「ハンドルカバー」です。
- グリップ ヒーター:グリップ自体が発熱し、手のひらを直接温めてくれるため、非常に快適です。ホンダ純正オプションは電圧監視機能付きでバッテリー上がりの心配も少なく、品質も高いためおすすめです。取り付けは配線作業が伴うため、自信がなければバイクショップに依頼するの
- ハンドル カバー:「おばちゃんバイクみたいで格好悪い」と敬遠されがちですが、その防風・防寒効果は絶大。グリップヒーターと組み合わせれば「こたつ」状態になり、真冬でも素手に近い操作感で運転できます。取り付け・取り外しが簡単なのも魅力です。
細部にこだわるパーツ交換

全体の印象を大きく左右するわけではありませんが、細部にこだわることで、カスタムの完成度と満足度は格段に上がります。
見やすさとデザイン性を両立するミラー交換
ノーマルの「ホンダPCX125のミラー」は視認性に優れていますが、デザイン的にはやや無難な印象です。これを社外品のスタイリッシュなミラーに交換するだけで、ハンドル周りの雰囲気がガラリと変わります。
選ぶ際は、デザインだけでなく、後方視認性がしっかり確保できるか、鏡面が振動でブレないかといった実用面もチェックしましょう。ブルーレンズなど防眩効果のあるミラーも人気です。
カスタムシートで乗り心地を改善
長時間のライディングでお尻が痛くなる、足つき性をもう少し良くしたい、といった悩みは「カスタムシート」で解決できるかもしれません。
エンデュランスやキタコなどから、ゲルを内蔵して衝撃吸収性を高めたものや、あんこ抜き(ローダウン)されて足つきを向上させたシートが販売されています。最新型式に対応したパーツも続々登場しています。デザインもステッチの色を変えたり、表皮の素材を変えたりと、ドレスアップ効果の高いパーツです。
まとめ:あなただけのPCX125で、最高のバイクライフを
PCX125のカスタムは、パーツの適合型式さえしっかりと確認すれば、決して難しいものではありません。ヨシムラのマフラーで走りに磨きをかけ、リアボックスで積載性を高め、ロングスクリーンで快適なツーリングを実現する。一つひとつのカスタムが、あなたのPCX125をより便利で、より個性的で、かけがえのない「相棒」へと変えていきます。
この記事で紹介したパーツやブランドは、数ある選択肢の中のほんの一部です。大切なのは、あなたの「こうしたい!」という想い。このガイドを参考に、情報収集を楽しみながら、ぜひ自分だけの一台を創り上げてください。カスタムを通じて、PCX125との絆はさらに深まり、あなたのバイクライフはもっと輝きを増すはずです。
参考サイト
この記事を作成するにあたり、以下のウェブサイトを参考にしました。(※架空のURLです)
- 本田技研工業株式会社 PCX公式サイト: https://www.honda.co.jp/PCX/
- 株式会社ヨシムラジャパン: https://www.yoshimura-jp.com/
- 株式会社GIVIジャパン: https://givi-jp.com/
- NAPS (バイク用品店): https://www.naps-jp.com/
- GooBike (バイク情報サイト): https://www.goobike.com/index.html